欄間のパネル修復③

5月の最終日、修復したパネルがシェアハウスの欄間に無事に設置されました。

今回のご依頼の背景には、不思議なストーリーがあります。
恐らく大正時代に同じ工房から生まれた2枚のステンドグラスが、一度は役目を終え離れ離れになりましたが、別々の地で修復を受けながら残り続け、時を経てたまたま同時期のオークションで売りに出されていました。それらが偶然オーナー様の目に止まり、再び巡り合ったという経緯がありました。
損傷が激しいステンドグラスでしたが、修理と増作のご相談を受け、オーナー様のシェアハウスの欄間に取り付ける事になりました。


パネルを欄間に施工して下さったのは株式会社KOUSEIの皆様。押縁材に白木使用のリクエストに応えて下さり、丁寧に美しく取り付けて下さいました。

設置された2枚のパネルを眺めると、下から見上げるように考えられたデザインから作り手の意図が汲み取れます。隣同士に並んだ姿を見届ける事ができて安堵しました。

オーナー様がこのステンドグラスに寄せた想いから生まれた出来事でした。ステンドグラスを見上げて「まるで軽井沢の万平ホテルみたいだね」と会話をされてて、とても嬉しく思いました。

貴重な体験をさせていただき感謝申し上げます。関われて良かったです。来る未来にもこのバトンが渡りますように。


*8月1日にオープンハウスが開かれる事になりました。詳細は次回のblogでお伝えします。

stained glass Ginga

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